その日ガドガドはあさちゃん先生の晩御飯を準備するため買い物にでかけた。近くのスーパーで椎茸と昆布を買い味噌汁の出汁にする。あさちゃん先生は具だくさんの味噌汁が好きではないので、具は木綿豆腐と昆布とネギだけだ。
この物語は、フェースブック上で展開している「ガドガドさん物語」を再掲載したものです。現実の世界と創作の世界が交差する物語になっていて、リアルタイムに展開しています。
ガドガドさんは、Yumi Twewanが私にマッサージする際に演じているキャラクターで、そのキャラを膨らませたショートストーリーになっています。
商標や、肖像権などの問題で、Facebook内での発言とは一部変更されているものもあります。現実と創作が交差するメタフィクションとしてお楽しみください。また、文中に出てくるユミツエワンは私の本当の妻です。
Hi! I am GADO-GADO (Grow up Active Development Organisms). I am in Yumi. I am thinking something about life. I have learned and grown up. As a result, I gradually understood something important.
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浅川浩二
確かに昔の記憶は断片的だ。思い出そうとしても思い出せない。ただ、誰かに尋ねられた時だけまるで何かを読んでいるような感じで言葉は出てくるが、イメージを想像することは出来ない
ガドガドは考えていた。
あさちゃん先生の懐柔はほぼ完了している。元の人格であるユミツエワンの存在も押し込めることに成功していた。
このままこのミッションを続ければ、懐柔は世界に広がり、組織の思うままになるだろう。しかし、そんな事はどうでもいい。
あの優しかったあさちゃん先生を自分の手で変えてしまった事、そしてなんでも許してくれたユミツエワンの存在さえも抹殺したこと。
それは私が望んだ事だったのか?
ガドガドは河原町の組織の入り口に立っていた。いつものようにシャッターを開け、階段を降りていく。鉄の扉の前で操作してコードネームを告げる。