11月30日 10:00 「ごめんなさい。それは・・・

「ごめんなさい。それは嘘なの。ユミの中に居るだけでは活動出来ないの、やっぱりCOIがないと動けない。それに私は元々存在していないのよ。存在してはいけなかった。だから全て消すのが正しいの。」

アボガドが言った。

「ガドガド、あなたの言うことは正しいわ。悲しいことだけどTUTIKURO、ガドガドの言うようにさせてあげましょう。」

TUTIKUROは答えた。

「僕は、研究者として、COIから生まれたガドガドをずっと見てきたんです。彼女は私達人類が始めて生み出した生命、今となっては確信を持ってそう言えます。だからガドガドを逝かせたくない。」

ガドガドが答えた。

「TUTIKUROありがとう。実体のない私にも気にかけてくれる人が居るというだけで嬉しい。バイオチップが停止したらあさちゃん先生もユミツエワンも元に戻る。きっと私のことは忘れる。でもTUTIKUROとアボガドが私のことを覚えて居てくれるだけでいい。私は望みを叶える事で、存在の意味を証明出来るの。」

ガドガドの機能は少しずつ失われつつあった。体のコントロールが利かない。生体を維持するための記憶も少しずつ消え、意識を保つのが難しくなってきた。

ガドガドは続けた。

「これからバイオチップのリプログラミングを走らせる。そしたらおわかれね。わたし、たのしかったよ。みんなやさしかったね。たくさんともだちできたね。たくさんおいしいものたべたね。そして、たくさん たくさん いいね もらったね。 ユミもたのし・・・あさちゃ・・あ・・・あ・うん。」

ガドガドは消えた。