フリーランスの作り方。フリーランスになるには?

即答したものの、ただ、情報コーナーに出て告知するだけじゃぁ面白くない・・・何かインパクトのある宣伝方法はないものか?

”んーーーーそうだ。自分でキューシート書いていこう!”

キューシートとは番組内の進行表である。私は小学校から一貫して大学まで放送部に所属していた。その為、進行用の台本書くことも慣れていた。

”中身はどうであれ、キューシート書いてくる出演者なんていねーだろーなー。これはうけるぞ、ひひひひ”

完全にフザケている。

そして当日。グレーのリクルートスーツを着込んでフォークギターをぶら下げ、右手に進行台本、左手にカセットテープを握り締め、担当ディレクターに会うことにしたのだ。

この頃になると、自主制作テープ制作のために、4ChのMTR(TEAC TASCAM 22-4)とマスター用の16mmのデッキ(AKAI GX77)などを持っていた。それで、放送用に16mmにカラオケを用意していったが、この時点で、素人とは言いづらい状況ではあっても、やはり基本は写真屋のバカ息子である。まだ副業は始まっていない。

初めて会ったディレクターは女性の人だった。テレビ局のロビーで、ソファーに腰掛け、話を始めた。

「あ、どうも。初めまして浅川と申します。」

「どうも、ディレクターの五反田です。」

「あの、今回、自主制作テープの宣伝をしていただけるという事で来たんですけど。実は、そのコーナーの進行表を書いてきました。」

「え、進行表ですか?」

「はあ、キューシートと台本です。これなんですけど、ちょっと見ていただけますか?」

「はい・・・・。」

相当に面食らっている。

当然だろう。単なる情報コーナーの出演者との打ち合わせのつもりで来たにも関わらず、相手が番組進行表と企画書を持ってきている。

あり得ない・・・。進行表と企画書を一瞥した彼女は続けて言った。


印刷