フリーランスの作り方。フリーランスになるには?

ある日、東京のある会社から、壊れたHDが届いた。その前にそのクライアントから電話が入っていた。

「もしもしマックディスクレスキューの浅川です。」

「○○株式会社の○○ともうします。今回はデータ修復のお願いでお電話しました。今回のディスク、料金は幾らかかっても構いません。是非宜しくお願い致します。」

「了解いたしました。全力を尽くします。ですが、既定の料金以上の請求をしたり再見積もりをさせていただくことはございません。」

クライアントはとにかくいくら掛かってもいいから修復してくれとのことだが、料金表以上の金額は取るつもりが無い。

結構重度の障害だったために時間がかかった。状況を逐一報告しながら作業は進んだ。結局1週間掛かったが何とか成功した。成功の電話をかけると、電話口の奥から歓声が上がった。

「やったああああああ!」

「良かったですね!」

「本当に助かりました!!」

いい仕事だ。この声を聞けただけで満足だ。

しかし、喜び方が尋常ではない。なぜなんだろうと心の片隅で考えた。後日請求書を出して入金を確認すると請求額より多い金額が振り込まれている・・・・・。

修復後データーの状況を確認するためにランダムにデーターを開いて確認していて驚いた。その中に、ある家電メーカーの非常に有名な商品の発売前のキャドデーターが含まれていたのだ。(名前を言えばだれでも知っている商品だ)

もし、このデーターが社外に流失すれば大変なことになる。そんな重要なデータだったのだ。その会社が、東京にある大手の修復業者に修復を依頼しなかったのもなんとなく理解できた。できるだけ秘密裏に事を進めたかったのだろう。

怖くなった。ヤバイ。この仕事、私のように遊びの延長でやるべき仕事ではない。そう思った。


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