SONY VAIO VPCL24AJという一体型のPCがあるが、その機種のWindows10へのアップグレードを依頼されたので無理やりやってみた。
これは基本的には機種が古すぎて無理だと思った方がいい。環境によっては上手くいく場合もあるようだが、今回のクライアントの状況では通常のアッグレードではできなかった。しかし、それは悔しいので強引にやってみた。
1.通常のアップグレードでの挑戦
Microsoftのサイトから通常のアップグレードのためのツールを落として実行しようとしたら、一旦はインストールされるのだがロールバックして、インストールは出来ず、Windows7に戻ってしまう。何らかのドライバーやソフトなどの影響だろう。
2.SSDにクローンを作って挑戦
たまに、SSDなどにクローン化したものから実行すると成功する場合があるので、HDDからクローン化したうえでいくつかの思いつくSONY製のソフトなどを削除やレジストリの整理を行ったうえでで、Window10のディスクから立ち上げてアップグレードの試みるも同様の問題で不可。
内臓するグラフィックボードのドライバーに問題が出るという症例もネット上の情報としてあったので、それが原因かと思う。
3.素のWindows10をインストールしてみる
こうなったら、一旦SSDのクローンを初期化して、素の状態のWindows10を入れてみようと画策。フォーマットしたのち、ディスクから立ち上げインストールを試みるも、「インストールに必要なファイルが見つかりません」的なメッセージでインストールできず。いったんはここであきらめる。
まあ、古い機種なので10での使用自体メーカーもサポートしていないので仕方ないだろう。
4.諦めの悪い私の悪あがき
しばらくほかの仕事をしていたが以下の様な事情でWindows10へのアップグレードに成功。以下の文章はFBに書いた記事を転載。
Windows10移行祭りが終了したのでクライアントの所に納品に行ったが、そこで先生が一言。
「浅川君もう一台残ってたんだよね。これもお願い。」
「わかりましたー」
という事で、さらにもう一台預かってきて移行作業を行っている。そちらの方は順調に作業が進んでいるのだが、気になるのはVAIOの一体型。
こちらは先に書いたように一般的な移行は難しい。というかほぼ不可能。
しかし、捨てるのはもったいない上位機種。なんとか使えるレベルにできないかと思い、全くの素の状態のWindows10を入れてみた。
しかも本体でのインストールをやると途中で対応する必要なファイルがないみたいなメッセージが出て、インストール自体が出来ないので、ほかのPCを使ってHDDにインストール。それをVAIO に差し替えるてみるという荒業を試みた。
これはほかのパソコン上でwindows10をインストールするのだがセットアップの途中でやめてそのディスクをVAIOに入れるという形。他のPCで最後までセットアップするとHDDを入れ替えたとき起動しなくなる可能性が高いのでわざとセットアップ途中でやめてからの移行。
これがまんまと成功してインストールが出来、WIndows7時代のシリアルもちゃんと認証された。(という事は WIndows10の場合過去の7以降の正式なシリアルであれば全部通るという可能性があるじゃん。なるほど実質的にアップグレードは完全無料化しているという事だね)
物理的にドライバーソフトの問題で動かないVAIO自体のソフトの問題は残ったものの、一般的なWindows機としては使える事となった。
しかし・・・長時間かけた割にこのPC本当に使うのか?正直危うすぎて仕事では使わない方が良いし、先生にはすでに「アップグレードできませーん」と伝えている為、改めて判断をお願いするしかない。
という事で、一部ドライバーは認識していないためにVAIOとしてのソフトも稼働しない・・・というかVAIOの場合ドライバーやソフトを専用ユーティリティーソフトで管理しているが、その管理ソフト自体が動かないので(古いバージョンは動く)ダウンロード自体が出来ない。
VGAカードや無線LANなども普通に動いている。
たから単なるWindows10のDOS/V機みたいな感じでの復活・・・・DOS/V機という単語久しぶりに書いた。ま、これは正直お勧めしないやり方だけど粗大ごみになるよりましかな程度で考えて挑戦してもいいかもです。
でも、やっぱりあれだな。こういう作業好きだからやりすぎちゃうんだよね。