今使っているデジカメで一番気に入っているのはなにかと尋ねられたらやはりPanasonicのGX7だと答えるだろう。
昔はPanasonicは動画の機械メーカーのイメージが強く、デジカメでは厳しいだろうと思っていたがGX1というGX7の前の機種を使ってみてそのイメージは払拭された。
今でもGX1はオールドレンズで昼間撮影するのにたまに使っているが、その完成度は高く、銘機と呼んで構わないだろう。そのGX1の思想を引き継ぎよりコンパクトに生まれ変わったのがGX7で、すでにMK3まで出ているが、初代のGX7でも極端に画質が悪いということではない。
もちろん、高感度特性やら画像解像度となれば最新の機種が良いに決まっているが、そういった高画質を求めるのであればフルサイズやAPS-Cのカメラを使った方がいい。
それより何よりマイクロ・フォーサーズシステムとしてのコンパクトな躯体と機動性が重要であって、更には基本となる画作りにシンパシーを感じるかどうかだろう。
仕事として写真を撮るのであれば同じマイクロ・フォーサーズではOLYMPUSのOM-D EM-1のほうが過不足ない写真が撮影出来る。これは高速なAF特性と強力な5軸手ブレ補正の結果であって、EM-1を使う場合は縦位置グリップなどもセットしてそれなりの重装備となる。
また、カメラもレンズも防滴なので、雨などの問題もある程度クリアできる。ただしEM-1は高感度の長時間露光に関しては使い物にならないくらいノイジーだ。
しかし、普段の生活の中でのスナップ写真に関しては、やはりGX7が使いやすい。すでに2世代も前の機種だが、風景写真でもないかぎり画質にはそれほど大きな違いはないだろう。
写真撮影:2017/1/15 @大阪 PanasonicGX7 42.5mm