今は事務所での仮住まいのために、スピーカーシステムでゆっくり音楽を聞くということが難しい。そこで普段はヘッドホンを使うことになるのだが、そのためにいろんなヘッドホンを試している。
今回届いたのは中国製の平面駆動形ヘッドホン (Gold Planar GL400) という正直少し変態嗜好の商品。普通はドーム状になっているダイヤフラム(振動板)が平面になっている・・・。この平面駆動という形では、通常コンデンサ型と呼ばれる非常に高価なタイプのヘッドホンしか聞いた事がない。
実質的に静電型ではないタイプの振動板をどの様にコントロールしているのかわからないのだが、昔、聞いたSTAXの高価な静電タイプヘッドホンの音がいまだ忘れられない。
しかして、今回のヘッドホン。音の方だが。
なんだろう・・この変な音作り・・中音域の解像度が低いのにも関わらず、ドラムなどのトランジェント特性の高い音だけがやたらリアルだ。
これはもう少しエージングが必要のようだ。数日音楽流してみてもう一度聞いてみよう。
製品名 | Gold Planar GL400/GL400C 平面駆動オーバーイヤーヘッドホン |
ブランド | GOLDPLANAR |
モデル | GL400/GL400C |
インピーダンス | 22ohms |
感度 | 94dB |
THD | 0.25%@1KHz/100dB SPL |
周波数帯域 | 10Hz~50KHz |
重量(GL400) | 160g |
重量(GL400C) | 190g |
追記します。
しばらくエージングを重ね聞き直してみました。全体的に今使っているSHURE SRH840 など比べてしまうと、第一印象はおとなしい音に聞こえる。これは高域に強い印象が無いことから全体的に解像度が悪いのかと思われるのだが、よくよく聞いてみればそうではない。音自体は解像しているのだが、派手な印象になっていない。
この点、リスニング用としては多少のイコライジングを行ったほうがいいかも知れない。
以下海外のレビューから。引用
値段の割にはとても良い音がします。完璧ではありませんが、GLがこのヘッドフォンで何を達成しようとしているのかがわかります。このヘッドフォンは独特の平面的な存在感を持っていて、ディテールも多く、サウンドステージもそれなりに良いです。これは多くの人にとって、平面的なヘッドフォンを体験することで、将来的にはハイエンドモデルへの階段を登りたくなるような、ゲートウェイドラッグになるでしょう。
GL600は非常にフラットでリファレンスのような印象ですが、GL400は中域の暖かさと全体的に暖かみのあるプレゼンテーションで、よりゆったりとした消費者に優しいアプローチをしています。
高域は滑らかで、トップでは少しロールオフしています。シビリアンの存在感はありませんが、ハイエンドのヘッドフォンと比較すると、トップエンドの輝きの欠如がわかります。中域は非常にクリーンでクリアです。ボーカルのサウンドは素晴らしく、この部分に暖かさが加わることで、より硬質な男性ボーカルに重みを与えています。ギターや他の弦楽器は良いエネルギーを表示し、通常、この価格で他のダイナミックドライバーで表現されていない方法でお互いから明確に離れて立っている。
ローエンドは引き締まっていてパンチがあるのですが、オープンバックのデザインのため、EDMやRapの曲に命を吹き込むのに十分なサブベースの演奏を再現する能力に欠けています。この低音の表現方法では、GL400の方がジャズ、ロック、ポップス、インディーズなどのジャンルにはるかに適していると思います。
音場は驚くほど広い。ヘッドからは出ていませんが、空気感があって気持ちがいいですし、イメージングもとても良いです。
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最終的評価
実際そのキャラクタ的におとなしすぎる感じがしたので、これはハズレかなと思ったが、映画などを再生してみた時、モニター的な音のSHUREとは対照的に聞きやすさと共に、効果音などにおける立体感みたいなものが優れていることが分かった。
そういった部分においては確かに上位機種を聞きたくなる音だろう。
平面駆動ヘッドホンとしては充分に安価だし、その体験のためと割り切れば充分に面白いヘッドホンだと思った。注文してから届くまで結構時間かかるが、多くの人が体験したこと無い音だろうし、話のネタにはなるだろう。