今日は、お手伝いしているSCBラボの理事会が開催され、参加させていただいた。SCBとは崇城大学の星合先生が提唱されたSCB理論に基づき行われている社会実験であるが、P2Pと呼ばれるつながり方をベースに社会構造を変革し、イノベーションを興していく手法を理論的に構築するものだ。
ま、簡単にいえば今までのピラミッド構造の社会システムに対して個人や企業その他の団体などがフラットに関係性を持つことでコミュニティーベースの活動を活性化していこうという取り組みになる・・・もっと簡単に言いたいがちょっと表現力不足。
この考え方は最近よく聞くWeb3.0の世界観を先取りしたような概念であって、権力の集中化から分散協調型の社会を作る取り組みでもある。
インターネットというメディアは元来そういった分散型メディアであり、知識の民主化を目指して作られたが、やはりそこに権力構造が生まれ、巨大企業が国家をも揺るがすような力を持つ時代となった。
このため、様々な状況においてシステム再構築(仕組みの変革)というものが、既得権益などと相まって膠着状態に陥ったと言えるだろう。
インドにはシバという神がいて、それは破壊の神であるのと同時に創造の神でもある。クラッシュアンドビルドによる仕組みの再構築。
SCBがそういったシバ神と同じかといえばそれは違うだろう。SCBの場合には過去システム自体を否定しない。否定するのではなく統合していく理論だ。
これら仕組みは今後間違いなく広がっていく、集中化と分散化、この2つのフェーズのハイブリット化が今後の世界を作り出すのだろう。