インターネットが私達の生活に深く根ざし世界規模の情報網が出来た事で、我々の生活も大きく変わった。
まずは知ることの困難であった情報に簡単にアクセスできるようになった状況をWeb1.0、その上で相互に情報交換ができる様になったことをWeb2.0と呼ぶ。(本当はもっと曖昧な概念で複雑なんだけど、わかりやすく言えばそんなかんじ)
と、ここに来て言われているのがWeb3.0という概念。
これは、本来、情報の民主化というものを進めていたインターネット上に徐々に実社会に近い権力構造が作られ、Goggleやアップル、FacebookなどGAFAMと呼ばれる企業がその情報をコントロールする様になった。
例えば我々ウェブ制作者もGoogleの意向に逆らうような仕事は出来ない。
そういった、情報、権力、資本の集中化から自律分散型の仕組みに転換していこうというのがWeb3.0の基本思想であると思っていいだろう。
それらを支える技術がブロックチェーン等であって、その技術の上に暗号資産やNFTなども存在している。これら仕組みは、いうなれば現代アートみたいなもので、既存のシステムを否定するという側面もあり、ラディカルな思想でもある。
このため、既得権益を持つ仕組みや組織との対立構造を抱えているとも言える。これら対決は深く進行中であり、現実世界の中ではなかなか実感出来ない状況だろう。
しかしながら確実に徐々に広がっていて、その中では古い価値観と新しい価値観が拮抗している。ウクライナ侵攻に置いてもSNSなどが大きな影響を与えているが、Web3.0の時代になると、国家とかの枠組み自体の影響力すら更に低下し、コミュニティー主体の政治というものが強くなるかも知れない。
そうなった場合、そこには新たな問題も浮上するだろうが、少なくともそういった変化が訪れて居るのは確かだろう。