私達が何かを決断する時に働くのは想像力だ。物事をイメージして検証して判断する。この力が低下すると判断力を失い他者によってスナッチされる。
そしてその想像力は感性と価値観によってもたらされるのであるが、それを壊すのは簡単だ。
我々は飼いならされている。
それは資本主義や貨幣経済や大企業や国家によってもたらされ、沢山の人が悩んでいるつもりの「私」というアイデンティティーでさえ蹂躙されていると言えるだろう。
私にとって大事なものはなんだ?
それはすべての人にとっての重要な命題でもあるが、それを自立した心で自覚することが難しい時代だ。
学生の皆さんに何かを教えるという立場にあって、そういった問題でいつも悲しくなる。自分たちが悩んでいる事自体が仕組まれているということに気がついていない。
いやいや、私は陰謀論者ではないのだが、誰かの都合のいい価値観に我々が染まっているというのは多分間違いない。文化的社会的生活というものの中にそれらは染み込んでいる。
今一度目の前の事実を見直し給え。そして、ちゃんと自分の目で何が起きているのが知るべきだ。これから冬がやってくる。その時遠くを見通せる力の無いものは淘汰されるだろう。
いや、マジだって。簡単に予想できるでしょう!そのくらい。