家内がチベット仏教絵師であり占い師でもあることから、日常的に様々な価値観の人と会う機会が多い。
そこで感じるのはその多様な価値観が人生の豊かさにつながっているという事実だ。
物事はそれをどう捉えるかによって変化する。
自分の知らない世界は確実に存在していて・・というより自分が知っている世界なんてちっぽけなものだ。だから、そういった違いには敬意を持って接するべきだ。
心に余裕がなければ、そういった違いに警戒と敵意に近いものを感じてしまうかもしれない。しかし、世界は一様ではない。それぞれの心のなかにそれぞれの世界がある。
そしてそのどれもが正解であり不正解なのだ。
例えば3D(立体)である世界を2D(平面)で見ているに過ぎない。切り口を変えれば四角が三角にもなる。だとすればどちらの見方も知っていたほうが良いだろう。
私も世界も宇宙も矛盾をはらんでいる。
E=mc2 が全てではない。
その矛盾が可能性を広げるのであって、それがあるから存在が存在として成立している。多くのものは対立的構造を持っている。その対立も単なる現象でしかないが、その対比構造があるから波が生まれ、波があるから存在できる。
写真撮影:西区野毛の峠から島原を望む