昔、家内で仏画師であり占い師のユミツエワンが友人と一緒にチベット人のお坊さんに占いをしてもらった時の話。
友人は旦那と離婚しようかかどうか悩んでいて、そのお坊さんに色んな話を聞いてもらった。そこで彼女が尋ねた。
「離婚した方がいいですか?」
「えっ、それは自分で決めれば良いんじゃないですか?」
「えっ?」
「えっ?」
「ええと、占いですよね。」
「はい、占いですけど、そんな大事なことは自分で決めれば良いんじゃないですかね。」
お互いにあっけにとられて大笑いしたそうだが、そのお坊さんのいう事は至極当然と言えば当然なのだ。
日本人は自分の決断に自信が持てなくて占いに来る場合が多いが、本来占いというのは予言とは違って、その人が下した決断に対しての吉凶を助言するものかもしれない。
ところが気の弱い日本人の場合、その決断自体を占いに求めようとするが、そうして決めることによって、責任から逃れる言い訳に使ってしまうのかも知れない。
「あの占い師の言うとおりにしたのに失敗した。」
こういった理由付けは、言い訳以外の何物でもないことを本人が理解できていない場合が多い。なぜなら、その占いを元に判断したとしても、最終的に判断を下したのは自分自身なのであって、その占い師ではないからだが、それに気づいてしまうと、自分の責任になるので、無意識がそれを拒否しているのかもね。
PS。ちょっとタイトルが挑戦的な感じだけど・・中身は違うし。あはははは。