何かを勉強したいと思った場合、近年では動画による勉強法などが一般的になっている。
しかし、それにしても、自分である程度勉強すべき内容を構築できなければ、理解することは難しい。なぜなら、そのジャンルに対して知識がなければ、何から勉強すべきかが分からないからだ。このため、シラバス(授業計画)のようなものを提示してもらい、それを元に勉強する。
よって、学校という仕組みも必要となるわけだが、今後はAIがその部分を引き受けることになる。習得すべき技術の方向性からその手順に至るまでAIが指導する形になるだろうし、それが個々人の能力を引き上げる最高の教育であると認識されることになるだろう。
もちろん、集団生活を体験させるという意味での学校は必要なのかもしれない。しかしながら、学校という仕組みはその中で逆にイジメであったり差別であったりの問題も発生している。
となれば、将来的には義務教育という概念は崩壊して、それぞれがそれぞれの選択で学校に行くのか、塾に行くのか、そういった組織には組み込まれず勉強できるAIに頼るのか選択することになる。
すでに社会人である人々は、基本的に学校というシステムで勉強してきたため、この自律的勉強の仕方が分からない場合も多い。そのために社会人向けの学校に行く場合もあり、私もそういった機関で教えている。
とはいえ、学校で習うことのできる技術というのはどうしても限定的だ。したがって、それらカリキュラム以上の内容について自らやるべき事を決めることが出来ないなら、本当の意味での学習は難しい。
よって、私の場合、社会人の方々にはその自律的な勉強の仕方と言うものを指導する場面が増えている。多分それは時代の要請でもあるのだろう。