仕事中「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」見ている。
この中の主人公シャーロック・ホームズは、アスペルガー的人物として描かれていてその言動は一般人からすれば理解に苦しむ場合が多い。
しかしながら、私はある程度理解できる。
アスペルガー的資質をもった人は沢山いて、私の周りにも多い。彼らにとっての世界は私達とは全く違う。
概ね、彼らの見方で言えば、それぞれの世界観が一般人とは違うために、対人関係を継続するのが難しい。
彼らにとっての世界はもっと単純だ。是か非かの基準が彼らの中にあって、中間的存在というものを容認できない。元々多くの人とその世界観を共有できないので、自信を失うか独善的になるかのどちらかに傾く。
一般人が推測できること(空気を読む的な)が苦手で、イチからすべて説明しないと納得できない。それは特に人間の心理に関して顕著で、相手の気持ちを理解できない。
だが、それと同時に何かに関しては特殊な能力を発揮する事も多い。それは自分の価値観と合致した場合発揮され、一般的な人ができない事ができる場合もある。
彼らにとって、その得意分野がそのまま社会で生きるためのアイデンティティーになっているから、そこへの批判は受け入れることが難しい。なぜなら、価値観の違う相手からいくら批判されても根本的な考え方が違うので意味がないと思っている。
かれらと付き合っていくためには、ワトソンになる必要がある。彼らの考え方の違いを認め、その上で、社会的に問題がある場合は助言しなくてはいけない。
それはあくまでも助言なのであるが、彼らに助言を受け入れさせるのには時間がかかる。何度も何度も同じことを伝えるなくてはいけない。
彼らは、他者から受けた様々な思いで、傷ついている経験を持っていることが多い。だから、安易に他者を受け入れる事ができないのだ。基本的には繊細な心の持ち主である事が多い。