最近ガドガドさんは来ない。ちょっと前に来たときに私が言ったからだ。
「もう、お前は国に帰れ!」
とにかくユミツエワンの仮想人格のガドガドさんと話していると何かと疲れる。マッサージしてくれるのはいいが、どうにか金をゲットしようと手をかえ品を替えちょっかいを出してくる。
先日は、こちらが昼寝しているのを知って、私のズボンの中からこぼれた落ちた小銭を足の裏でそっと集めてパクろうとしていた。
ジャラジャラと音がしてすぐに気がついたが、ガドガドは知らないフリをしている。”ガドガドよ。お前の悪行はお見通しだ”心の中では毒づいたが、眠気に負けてそのまま寝てしまった。
今日はユミツエワンが近づいてきてこう言った。
「あさちゃん疲れているから今日は私がマッサージしてあげようか?」
「それはありがたい。」
「いいのよ、いつも助けてくれるから。」
「じゃあ、少しマッサージ代を出そうか?」
「そんな悪いわよ。でも出してくれるなら1,340円でいいわ」
「お前ガドガドだな!」
「ちがうよ。」
「違わない!!!、マッサージ代1000円と電車賃340円の合計1,340円だろ!!!」
「ちっ、バレたか・・」
何かと難儀なのだ。