我々は戦争を経験することもなく、高度経済成長期に幸せな子供時代を送ってきた場合が多い世代であると思う。
そうして長い時間を経て形作られた今の日本は、システム的にも高度化して、何をするにも様々な制度と法律によって大きく制限がかかっている。
これは、システムが継続するために必要な事であって、高度に組み上げられたシステムは縦割りになり、横のつながりが断絶し始める。
これをコンピューターのOSで考えてみよう。
MacOSで今のコンピューティングの基礎が作られたとき、それ自体は非常にシンプルなシステムだった。それが機能を拡充するためにどんどん複雑化していく。
インターフェースとしてはMacの様な操作性を模倣する形でWIndowsが生まれたが同様に年月を経て複雑化し行ってどんどん不具合も出てきた。
Macに関してはOSXという形で一度それまでの形式を完全に捨て去ることで大きな進歩があったが、Windowsでは過去の資産を引き継ぐために本質的な大改造はいまだ出来ていない。
同様に世界のシステムも高度化すればするほどカオス化も進み、ある一定の臨界点が生まれクラッシュアンドビルドを必要とする時期が必ず来るということになる。
インドで言えばシバ神の必要性だ。
今回の世界的危機がウィルスによってもたらされたというのは、パソコンのシステムがウィルスによってクラッシュしたというのと似ている。
ワクチンソフトでも完全に根絶できないウィルスも居る。
この危機はウィルスというシバ神の降臨なのか?
だとすれば、やはりクラッシュアンドビルドにしか未来はないのかもしれない。