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Midjourney(ミッドジャーニー)を試してみた。

Midjourney(ミッドジャーニー)を試してみた。

私はデザインの授業も行っているが、基本的に絵を書くことができない。頭の中のイメージと手先が連動していない為、ゼロから何かを書き出す事ができない。それでもある程度モノの良し悪しはわかるので、授業の中でもそういった観点からの話はできるし、デザインは素材を元に構造を作る作業でもあるので、仕事でデザインをすることが多い。

同じ様に音楽に関しても、楽器をほとんど弾けないのでコンピュータを道具として使って作曲している。

そんななか、AIによる画像の自動生成の仕組みとして Midjourney というサービスが始まった。Midjourneyでは Discord というコミュニケーションツール上で利用できる画像の自動生成サービスであり、基本的には単語や文節をベースにAIがそれを解釈、その世界観を構築して実際の絵を描くという仕組みになっている。

無料アカウントでまずは実験

早速テストで日本的なモチーフで湖上の城を作ってみた。

 
その他様々なモチーフでAIが画像を自動的に作り出していく。
この時点で無料トライアルは終了したので、ベーシックコースで課金設定を行う。ベーシックコースでは200枚/月までの利用が可能だ。下記が管理画面。
 
screenshot www.midjourney.com 2022.08.22 10 42 31
 

H.R.Gigerをモチーフに単語を選択

 
高校生の頃から好きだった H.R.Giger をモチーフに作ったのが下記。
 
 
もうなんだろう・・ちょっと衝撃的だなぁ。少し考えをまとめてからまた書く。
 

物語は思考パターンの集積か?

Kohji_Asakawa_evangelion_and_people_standing_in_the_streets_of__7f2339e1-745a-4660-a83c-be0eddd305f0.pngエヴァンゲリオンなどの単語を元に生成

AIが構成する世界観は、その基礎となる我々の精神活動を学習することで、この世界には存在しない情景を生み出していく。そしてそれは、物語を生んでいく・・・それではまるでアートではないか。

この作品からも様々な物語を想像できるだろう・・・・・アートじゃねーか。

秩序と無秩序、それらの相反するエネルギーの中で生まれ続ける現象としての可能性。それを形にすることに心血を注いできた我々。

なんというか時代の変わり目を感じるなぁ。

くまモンを学習させてみた

 

300349412_5440016249354901_8653661528321916430_n.jpg

まずはネット上のくまモンの画像を指定してその画像をトリガーとしての生成を試してみる。それでできたのがこの画像。笑える。

しかしその後、色々試したら下記みたいなものも生まれてきた。

 

299976520_5440068492683010_7949438970993645788_n.jpg

最後に、寝る前にキーワードを単純化してやってみる。設定したキーワードは「KUMAMON」だけ。

Kohji Asakawa KUMAMON 7fa76837 1996 4034 acab 91666c985ca8

この中から一枚を高解像度で再レンダリング。

300742606 5440602632629596 2395001577747085095 n

 

それでも「くまモン」の情報は人工知能のDBに格納されているようだ。それなりに特徴を捉えている。さらに学習が進めば、面白いモノが生まれるだろう。

今後、我々が持つ創造性というのものの一部はAIに置き換わって行くのだという確信が出てきた。例えば芸術としての表現においても、人が考え表現をコントロールして新たな地平を見ようとする試みの一部がAIで置き換わってく。

H,R.Giger の絵にしても、エアスプレーなどによる半自動の制作行為が含まれていると思うし、デカルコマニーの模様中にアートを見出す精神行為など、アート作品を作り出す工程すべてが恣意的な我々のエネルギーで成り立っているのではない。その中で、より良いバランスとしての無秩序が新たな価値を生んでいくと言うのは確実なのであって、それらの割合を学習したAIは現実の可能性を拡張するものであると言えるだろう。(それはアートそのものの機能の一部でもあるのだ。アートもまた現実を拡張し、可能性を広げていく。)

 

そして、AIの作り出す無意味な創造物に意味性を見つけ出すのは我々なのであって、そこに偏見なき観察眼と選択が必要とされるだろう。

 

ちなみに、Gigerをモチーフにした自動生成画像にガチャピンが出てくるとは思わなかった。

Kohji_Asakawa_giger_realistic_girl_girl_town_city_people_mechan_1022e9fe-5d43-4664-b13f-5680369eddf6.pngガチャピンらしきキャラクターが生成された絵

 

なおこれら画像の一部を著作権フリーで配布始めました。下記ボタンから移動してご利用ください。

 

  Click to listen highlighted text! Midjourney(ミッドジャーニー)を試してみた。 評価 (0) 私はデザインの授業も行っているが、基本的に絵を書くことができない。頭の中のイメージと手先が連動していない為、ゼロから何かを書き出す事ができない。それでもある程度モノの良し悪しはわかるので、授業の中でもそういった観点からの話はできるし、デザインは素材を元に構造を作る作業でもあるので、仕事でデザインをすることが多い。 同じ様に音楽に関しても、楽器をほとんど弾けないのでコンピュータを道具として使って作曲している。 そんななか、AIによる画像の自動生成の仕組みとして Midjourney というサービスが始まった。Midjourneyでは Discord というコミュニケーションツール上で利用できる画像の自動生成サービスであり、基本的には単語や文節をベースにAIがそれを解釈、その世界観を構築して実際の絵を描くという仕組みになっている。 無料アカウントでまずは実験 早速テストで日本的なモチーフで湖上の城を作ってみた。   その他様々なモチーフでAIが画像を自動的に作り出していく。 この時点で無料トライアルは終了したので、ベーシックコースで課金設定を行う。ベーシックコースでは200枚/月までの利用が可能だ。下記が管理画面。     H.R.Gigerをモチーフに単語を選択   高校生の頃から好きだった H.R.Giger をモチーフに作ったのが下記。     View the embedded image gallery online at: https://deltaworks.info/about/web-production-results/11-blog/388-midjourney.html#sigProId039ff8d8bc   もうなんだろう・・ちょっと衝撃的だなぁ。少し考えをまとめてからまた書く。   物語は思考パターンの集積か? エヴァンゲリオンなどの単語を元に生成 AIが構成する世界観は、その基礎となる我々の精神活動を学習することで、この世界には存在しない情景を生み出していく。そしてそれは、物語を生んでいく・・・それではまるでアートではないか。 この作品からも様々な物語を想像できるだろう・・・・・アートじゃねーか。 秩序と無秩序、それらの相反するエネルギーの中で生まれ続ける現象としての可能性。それを形にすることに心血を注いできた我々。 なんというか時代の変わり目を感じるなぁ。 くまモンを学習させてみた   まずはネット上のくまモンの画像を指定してその画像をトリガーとしての生成を試してみる。それでできたのがこの画像。笑える。 しかしその後、色々試したら下記みたいなものも生まれてきた。   最後に、寝る前にキーワードを単純化してやってみる。設定したキーワードは「KUMAMON」だけ。 この中から一枚を高解像度で再レンダリング。   それでも「くまモン」の情報は人工知能のDBに格納されているようだ。それなりに特徴を捉えている。さらに学習が進めば、面白いモノが生まれるだろう。 今後、我々が持つ創造性というのものの一部はAIに置き換わって行くのだという確信が出てきた。例えば芸術としての表現においても、人が考え表現をコントロールして新たな地平を見ようとする試みの一部がAIで置き換わってく。 H,R.Giger の絵にしても、エアスプレーなどによる半自動の制作行為が含まれていると思うし、デカルコマニーの模様中にアートを見出す精神行為など、アート作品を作り出す工程すべてが恣意的な我々のエネルギーで成り立っているのではない。その中で、より良いバランスとしての無秩序が新たな価値を生んでいくと言うのは確実なのであって、それらの割合を学習したAIは現実の可能性を拡張するものであると言えるだろう。(それはアートそのものの機能の一部でもあるのだ。アートもまた現実を拡張し、可能性を広げていく。)   そして、AIの作り出す無意味な創造物に意味性を見つけ出すのは我々なのであって、そこに偏見なき観察眼と選択が必要とされるだろう。   ちなみに、Gigerをモチーフにした自動生成画像にガチャピンが出てくるとは思わなかった。 ガチャピンらしきキャラクターが生成された絵   なおこれら画像の一部を著作権フリーで配布始めました。下記ボタンから移動してご利用ください。 著作権フリーで配布中   2022年08月21日 参照数: 13887 前へ 次へ Powered By GSpeech

 

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