ほんと、ここのところ中国製のデジカメ用のレンズのレベルアップが半端ない。ちょっと前までは実験してまーす的な画質のものも多く、特にレンズコーティング技術がダメダメで、盛大にゴーストやフレアが出ていたが、最近の機種は実用的なレベルにまで抑えられてきた。
その上で、明るくて安価な商品が多いため、何かと重宝する。特にこのTTArtisan 35mm F1.4 は一般的なメーカー製のレンズと比べてもシビアに見なければその違いはわかりにくい。
金額¥8,910!
現在FUJIのX-E1につけて遊んでいるが・・仕事でもウェブ系なら何ら問題ない画質だ。更にマウント的には 3/4 と、APS-C系の Sony Fuji Canon Nikon に対応し、マニュアルフォーカスといえども楽しんで写真を撮影できるだろう。
安価で明るい単焦点を探している人がいたら自信を持っておすすめできるレンズだ。まずはこれで試して、更にはメーカー製のしっかりしたレンズに移るのでも充分なのだが・・ただ、最近思うのは、レンズなんて案外高性能である必要ないなという事。
もちろんシビアな仕事の場合はそうも行かないが、趣味的な写真の場合は、レンズは何でもいいじゃんなんて思っちゃうのよね。レンズやカメラの機能以上に重要なのは、シャッターチャンスと何を撮影するかでもあって、そのための道具であるという事実を忘れてしまえば、レンズの選択には意味がなくなる。
そのためのフレーミングの感覚や、コンセプトに沿った絵を作るための編集技術の方が重要な場合も多い。
カメラの機能が向上して、シャッターさえ押せば過不足なく写真が撮影出来る時代になったことは素晴らしい時代だ。だからこそ、その後処理やコンセプトワークと呼ばれるクリエイティビティーのほうが重要視されるというのは当たり前といえば当たり前。
きちんと撮影出来るのが前提だった過去のプロの手腕。それは、今でも重要であるが、そういったスキルだけで写真ができあがっているのではないだろう。特にスマートホンのカメラの機能向上はそれらの状況を大きく変えた。
私の場合も、過去大学で写真を学んだ経験から、かこの価値観に影響され、最初の頃は写真編集に懐疑的な感覚があったが、iPhoneの写真をボタン一発で編集出来る時代になったことで、考えを改め、アフターエディットを積極的に行うこととなった。