現在3ヶ月の期間で職業訓練としてのウェブ制作を教えている。残念ながらずっとつきっきりで教える時間的余裕はないので、3人の講師で手分けして教えているが生徒にとってはそれぞれの専門家の講師が担当してくれることでわかりやすい体験に成るだろう。
ただ振り返ってみるとウェブ制作というジャンルは大変多くの知識を必要とする。
実際の制作会社では、分業体制がとられている場合が多く、一人で全てをこなすというのは難しくなっている。それは各ジャンルの専門性が高くなりハードルが上がっているからだ。過去の制作では一人ですべてをこなすというのは珍しくなかったが今や多くの作業と専門性が必要となる。
コーデック、デザイン、写真、ライティング、ブランディング、ネットーワーク、そして営業など、ざっと考えてみてもそれぞれ簡単に勉強できるほど甘くはないし、それぞれの経験がなければ仕事として成立しないかも知れない。
そういった内容を数ヶ月で教えるのだから相当難しい。
それら内容は入り口に立つ程度の内容と成るのはある程度仕方ないと諦めていただく必要もあるだろう。全体をざっと体験してその中から自分にあったジャンルを見つける程度が基本となる。
何しろ、専門学校ではその1ジャンルを2年かけて教えたりしているわけで、それでも即プロの世界で通用するかというと難しい場合もあるだろう。
となれば自主学習が重要と成る。
学校で教わることはやはり概要に過ぎないなら実学を試みる必要があるわけだ。
義務教育の場合、私もそうだった気がするが、「教えてもらえて当たり前」的な態度で学校に行っていた・・もうそれは甘え以外の何物でもないというのは社会に出てから痛感する。
だからこそ、仕事は自分の興味のあることをやったほうがいい。
好きであれば、勉強する事が苦痛ではない。
逆にそれらに振れている時間は楽しいものになるだろう。それがないならウェブ制作の仕事には向かない。
特にインターネット上での仕事はどんどん変化していくために、始終情報収集と実験が必要になる。それが面白いと思うのか?それとも面倒だと思うのか?によって将来も決まってくるだろう。私の場合幸か不幸かそういった新しい仕組みなどをイジっているときが一番の楽しみだったりするので、この仕事にも向いていると言えるだろう。
わからない事だらけだから理解したいのだ。
今受講している生徒のみなさんがこの講座をまずは楽しんでくれているか?それが私にとっては一番大事だ。私の教え方が悪くて、ウェブ制作なんて面白くもなんともないと思われるのが一番痛い。だからこそ、授業計画を無視してしまうこともあるし、与太話も増えてしまう。その点はちょっとごめんなさい。