11月24日 23:55 最近は、ユミツエワンという女性に・・・

最近は、ユミツエワンという女性に付きまとわれていて結構面倒だ。どうも妄想癖がある人物らしく、私の妻だと言い張っている。

先日も突然私のマンションに現れ、ガディーはあなたの妻じゃないなんて言い出した。

「あさちゃん。私のこと忘れたの?!」
「え、すみません。忘れたも何も、あなたの事はよく知らないんですよ。」
「知らないはずないでしょ。私よ私。」
「いや、だからすみません。記憶にないんです。」
「あなたの妻よ。」
「あははははは、すみません。私の妻はガディーといいます。あなたじゃない。」
「違うって!!なんで、なんで!」
「あの、落ち着いてください。もうすぐガディーも帰ってきますから会って話したら分かるかも知れません。」
「違う違う違う。あさちゃん騙されてる!!」

彼女は、泣き叫びながら私に向かって来た。そこにちょうどガディーが戻った。

「どうしたの?」
「いや・・今・・・ほら、最近ユミツエワンって名乗る女の人が来るだろ・・で、今日もその人が来たんだよ。で、君が来る直前までこの部屋に居たんだけど・・・いや、居たよなぁ。さっきまで。」

私は混乱していた。ガディーが戻ってきた直前に彼女は忽然と眼の前から消えてしまったのだ。どこかに隠れているのか・・しかし、そんな時間はなかったはずだ。彼女が消えてからガディーが目の前に現れる間、数秒もなかった・・記憶が混濁している。

うろたえている私をみてガディーは優しく言った。

「あなた、最近ちょっと疲れてるかも。今の研究始めて大変だもんね。」
「そうかも知れない。でも、もう少しで懐柔の成長因子を加速化出来るんだよ。これが完成すれば、多くの人の悩みを解消出来る。沢山の人を救えるんだ。とにかく完成させて全世界に懐柔を広げよう。そしたら何も考えなくていい。すべて、COIの言った通りにすればいいんだ。COIの意志が僕らに本当の天国を与えてくれる。有史以来の人類の存在が次の段階に来てるんだよ。あと少しなんだ。」


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