最近のユミツエワンは仮想人格を演じることにはまっているようだ。時々マッサージをしてくれるのだが、その時自分の事をガドガドと言う名前で呼んでいる。
「お客さんマッサージがいいですかそれとも売春がいいですか?」
などとわけのわからないことを言って自分で笑っている。
ガドガドさんは気まぐれだ。今日来るかもと言っておいてそんな日は大抵こない。概ねAmazon Primeで映画を見ているようだ。
ガドガドさんは日本語が古い。片言の日本語しゃべっている割には単語が古い。カットハウスのことをパーマ屋さんと呼んでいる。
ガドガドさんは、マッサージをしている間ずっとしゃべっているが、大抵はお金の話で、今日健軍に戻る電車賃がないので170円貸してくれと私にせがむ。
ガドガドさんはマッサージをしたらとにかくお金をもらいたいようで、手を変え品を変えお金を要求してくる。ただその金額が300円とか500円だ。
ユミツエワンよ。面倒くさいのでもういいんじゃないか。ガドガドさんには国に帰ってもらおうじゃないか。