中華製レンズの Meike 50mm F2.0 というレンズを買ってみた。(今日現在Amazonで価格: ¥6,895という激安レンズ)FUJIのX-E1をオールドレンズ専用カメラとして使っていて、それに合わせての購入。
以前、7 Artist For Fuji 50mm f / 1.8 も購入して使ってみたがそちらの方は、盛大なゴーストとフレアの共演で面白いと言えば面白いが・・ちょっと強烈過ぎてあまり使わなくなった。その他ツアイスの50mm F1.4 もアダプターを介して使っているがこちらはさすがにツアイス、柔らかい描写で人物などにはなんとか使える。
ま、このなんとか使えるというのは、設計の関係上今のデジカメに使うのは元々無理があって、解像度などは望めいない。従って使い方次第ということになる。
そして今回の Meike 50mm F2.0 これで50mmレンズが3本になってしまったがどれもフジの純正品ではない。
それで結論から書くが「悪くないじゃん」。
思ったよりも高性能だ。
まず解像度・・・
撮影条件
- カメラ FUJI X-E1
- 露出条件 絞り優先
- 画質 lightroomにて2048px幅にリサイズ
予想通りF8あたりをピークとして回折によって22に関しては相当解像度も落ちる。また開放に行けば当然落ちるが、F2.8くらいまではそれほど極端な落ち方はない。よって、シャープな写真を撮影したければF8固定で構成すべきだろう。ただまぁ、このレンズ使ってシャープな写真を撮影するという可能性があるかというと・・多分無い。
F2.0の開放では特に画像周辺部の流れが厳しいのでシビアな撮影には向かない・・当たり前だ。
上記写真はクリックで拡大した後画像を保存することが出来るので、一度全部保存した上で画質を確認してもいいだろう。
その他の利用雑感とサンプル写真
以下の写真、FUJIの画質設定でNega Hというモードを利用し、全体的にマイナス補正をかけているものが多い。
どうだろう?悪くないじゃん!って思う。概ねF値は2.8くらいだったと思うが、全体的ガチガチの現代のレンズとは違い、そこはかとなくオールドレンズ的表現が出来ている。それにボケ方が柔らかく美しい。とろっとした感じとでもいうか・・艶かしくていい。
フレアーやゴースト
これもテストしてみたがまだ充分ではないので追って追加したい。
これもなかなか好きな感じで発生している。また作例はないが、ちゃんとフードを付けた事もあって案外フレアーの影響を受けていない。つまり逆光特性もそれなりに確保出来ているかも知れない。(もう少しテストが必要)
総評
町中でスナップする際に筐体の大きさというのは重要な要素でもあって、大きなレンズはあまり向かない。それに対してこのMeikeのレンズは小型で取り扱いがしやすいし安物感もあまりない。
もちろん、フォーカスは手動なのでスナップには向かないし、どちらかと言えば静物がメインとなるだろう。ま、のんびりポートレートだっらいけそうだ。
日中F8固定で撮影すればある程度フォーカスも被写界深度が保てる。
とは言え、そうなれば普通にフジのズームレンズ使ったほうがいいだろう。
やっぱりこういったレンズを使うときには開放に近い値で光と格闘したほうが面白い。