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NFTはアーティストの救世主たりうるか?Act,009

NFTはアーティストの救世主たりうるか?Act,009

NFTの商材を売るためには、それらの仕組みを理解すると同時に、同じ志向性を持ったコミュニティーに参加したほうが良いだろう。そこでは、NFTに関しての質問を受け付けてくれる場合もあって、初心者にとっては有り難い状況になるかも知れない。

NFTコミュニティーの運営

タイトルからすればNFTコミュニティーの運営方法を説明しているようだが、そうではない。現在参加している ArtGumi というコミュニティーのウェブミーティングが本日行われ、そこでの話を書き留めておきたい。

ArtGumiはタイ在中のアーティストである Rinna さんが中心となって、立ち上げたコミュニティーで、FBのグループや Discord によって活発なコミュニケーションが行われている。

https://opensea.io/collection/artgumi

基本的にRinnaさんがNFTを一つのアーティストのための市場として捉えて、活動してきたスキルを他のアーティストにも分け与えたいと考えて作ったコミュニティーであり、その基本的なコンセプトは「リアルとバーチャルの架け橋」になれる活動にあるとのこと。

それらコンセプトを元にNFT初心者のアーティストのサポートなどをボランティアで進めている。

現在FBのグループには国内外の150を超えるアーティストが参加しているが、参加者の活動などを Rinna さんがシェアしたり、様々な質問に答える形での活動が大きい。

さらには、ネット上の展示場として 「ArtGumi's 1st Exhibition」 を開設していて、チームとしての動きも活性化している。

そういった中私も関わらせていただい事で、ウェブサイトの製作であればお手伝いできそうだと思って、サイト構築の提案を行い、それらにまつわる会議が開催された。

そこで、今回始めて上記のコンセプトみたいなものを確認できたのではあるが、彼らが盛んに言っていたのがWeb3.0 的世界観。

Web3.0

Web3.0の詳しい説明は他のサイトに譲るとして、大まかに説明すると、もともとインターネットのアーキテクチャー(構造)は分散処理をベースにして、情報を民主的に扱う形にあったが、その構造の上に出来上がった仕組みにはヒエラルキーが発生し、情報の集権化が起きた。

そのため、GAFAMと呼ばれるような企業が情報を集中して扱う事となり、格差が生まれ始めた。その仕組を本来の民主的なシステムに復権しようといった試みであると言えるだろう。それらが可能となったのにはブロックチェーンと呼ばれる技術の発生が大きく寄与していて、新しいカタチとしてネットワーク構造を生み出している。

さらに、簡単に書けば、これまでの中央集権的システムからより、平等な世界への転換と言えるだろう。

勿論、それはすぐに実現できるものでもないし、それらは現在のシステム同時に連動しつつ、変形しながら発達するだろう。そしてそれらの相反するシステムが混在するほうが、健全であるとも考えられる。

集中と分散は対をなす概念であって、それらのハイブリット化が重要になると考えている。

NFTチームのウェブサイト

さて、Web3.0 的な概念でウェブサイトを捉えた場合、単なるインフォメーションサイトではあまり存在の意味がないのではないかと言うのが彼らの主張になる。NFTは基本的にその Web3.0 の顕在化した一つの形でもあり、それらを標榜するチームとしては、過去の仕組みである Web2.0 的な仕組みにはあまり興味がないと言うのは理解できる。

そういった彼らの方法論というか概念は尊重すべきだろう。

ただ、それと同時に、現在のインフォメーションシステムから完全に遊離した形での、アプローチがどこまで有効なのかは分からない。

何しろ、全ては実験段階であるとも言えるわけだ。

この時期に効果を上げるためには、ある程度の妥協も必要なのかも知れない。

その辺は、メンバーも分かっていて、何がベストなのかは、もう少し議論を続けようと言うことになった。

DAOへの移行

その様なディスカッションを経て、ArtGumi をDAO化したいという意見も出てきた。さて、ここでまた新しい単語である DAO。

DAOとは分散型自律組織というものであって、中央管理者がおらず、参加者同士で管理できる仕組みだ。今後こういった組織構造の会社に近いコミュニティーが力を持つ時代が来るだろう。それには時間もかかるだろうが、いうなればコミュニティーのオープンソース化である。

これまでの社会はそれぞれの閉じた組織が連結して構造化されていた。ま、沢山の会社があって、それが権力構造を生み出し、富の集中化を進めたわけだ。いうなれば資本主義の根幹ともなる仕組みだ。それぞれの会社には、口外できる情報とそうでない情報がある。社外秘みたなもの。

それがDAOという仕組みに変われば、全て公開(共有)される。

全ての活動を誰かが管理するのではなく、全体の総意または投票券をもった者によって決定され、そのプロセスもまた全て共有される。より民主的構造であることは間違いない。その中では不正も起きにくいし、参加するメンバーの中に上下関係がないとの前提から「嫌な上司」みたいなものに悩まされなくても済むかもしれない。

こういったコミュニティーが成立するためには、その組織の目指すコンセプトみたいなものが重要になるだろう。

それ無しには存在の意義が消失する。

システムとしてはオープンソース的なものであるが、そこからの利益も十分に考えられる為、そこでの利益配分も行える。

勿論いろいろなデメリットも存在している。

例えばDAOのハッキングであったり、民主主義そのものの持つ脆弱性であったりするだろう。それらが存在するとは言え、今後そういった組織が増えるのは間違いなく、我々自身もいくつかの DAO に参加しつつマルチアイデンティティー化していくであろうことは確実だ。

 


参考サイト

Web3(Web3.0)とは 概要や注目を集める背景を5分でわかりやすく説明

 

  Click to listen highlighted text! NFTはアーティストの救世主たりうるか?Act,009 評価 (0) NFTの商材を売るためには、それらの仕組みを理解すると同時に、同じ志向性を持ったコミュニティーに参加したほうが良いだろう。そこでは、NFTに関しての質問を受け付けてくれる場合もあって、初心者にとっては有り難い状況になるかも知れない。 NFTコミュニティーの運営 タイトルからすればNFTコミュニティーの運営方法を説明しているようだが、そうではない。現在参加している ArtGumi というコミュニティーのウェブミーティングが本日行われ、そこでの話を書き留めておきたい。 ArtGumiはタイ在中のアーティストである Rinna さんが中心となって、立ち上げたコミュニティーで、FBのグループや Discord によって活発なコミュニケーションが行われている。 https://opensea.io/collection/artgumi 基本的にRinnaさんがNFTを一つのアーティストのための市場として捉えて、活動してきたスキルを他のアーティストにも分け与えたいと考えて作ったコミュニティーであり、その基本的なコンセプトは「リアルとバーチャルの架け橋」になれる活動にあるとのこと。 それらコンセプトを元にNFT初心者のアーティストのサポートなどをボランティアで進めている。 現在FBのグループには国内外の150を超えるアーティストが参加しているが、参加者の活動などを Rinna さんがシェアしたり、様々な質問に答える形での活動が大きい。 さらには、ネット上の展示場として 「ArtGumis 1st Exhibition」 を開設していて、チームとしての動きも活性化している。 そういった中私も関わらせていただい事で、ウェブサイトの製作であればお手伝いできそうだと思って、サイト構築の提案を行い、それらにまつわる会議が開催された。 そこで、今回始めて上記のコンセプトみたいなものを確認できたのではあるが、彼らが盛んに言っていたのがWeb3.0 的世界観。 Web3.0 Web3.0の詳しい説明は他のサイトに譲るとして、大まかに説明すると、もともとインターネットのアーキテクチャー(構造)は分散処理をベースにして、情報を民主的に扱う形にあったが、その構造の上に出来上がった仕組みにはヒエラルキーが発生し、情報の集権化が起きた。 そのため、GAFAMと呼ばれるような企業が情報を集中して扱う事となり、格差が生まれ始めた。その仕組を本来の民主的なシステムに復権しようといった試みであると言えるだろう。それらが可能となったのにはブロックチェーンと呼ばれる技術の発生が大きく寄与していて、新しいカタチとしてネットワーク構造を生み出している。 さらに、簡単に書けば、これまでの中央集権的システムからより、平等な世界への転換と言えるだろう。 勿論、それはすぐに実現できるものでもないし、それらは現在のシステム同時に連動しつつ、変形しながら発達するだろう。そしてそれらの相反するシステムが混在するほうが、健全であるとも考えられる。 集中と分散は対をなす概念であって、それらのハイブリット化が重要になると考えている。 NFTチームのウェブサイト さて、Web3.0 的な概念でウェブサイトを捉えた場合、単なるインフォメーションサイトではあまり存在の意味がないのではないかと言うのが彼らの主張になる。NFTは基本的にその Web3.0 の顕在化した一つの形でもあり、それらを標榜するチームとしては、過去の仕組みである Web2.0 的な仕組みにはあまり興味がないと言うのは理解できる。 そういった彼らの方法論というか概念は尊重すべきだろう。 ただ、それと同時に、現在のインフォメーションシステムから完全に遊離した形での、アプローチがどこまで有効なのかは分からない。 何しろ、全ては実験段階であるとも言えるわけだ。 この時期に効果を上げるためには、ある程度の妥協も必要なのかも知れない。 その辺は、メンバーも分かっていて、何がベストなのかは、もう少し議論を続けようと言うことになった。 DAOへの移行 その様なディスカッションを経て、ArtGumi をDAO化したいという意見も出てきた。さて、ここでまた新しい単語である DAO。 DAOとは分散型自律組織というものであって、中央管理者がおらず、参加者同士で管理できる仕組みだ。今後こういった組織構造の会社に近いコミュニティーが力を持つ時代が来るだろう。それには時間もかかるだろうが、いうなればコミュニティーのオープンソース化である。 これまでの社会はそれぞれの閉じた組織が連結して構造化されていた。ま、沢山の会社があって、それが権力構造を生み出し、富の集中化を進めたわけだ。いうなれば資本主義の根幹ともなる仕組みだ。それぞれの会社には、口外できる情報とそうでない情報がある。社外秘みたなもの。 それがDAOという仕組みに変われば、全て公開(共有)される。 全ての活動を誰かが管理するのではなく、全体の総意または投票券をもった者によって決定され、そのプロセスもまた全て共有される。より民主的構造であることは間違いない。その中では不正も起きにくいし、参加するメンバーの中に上下関係がないとの前提から「嫌な上司」みたいなものに悩まされなくても済むかもしれない。 こういったコミュニティーが成立するためには、その組織の目指すコンセプトみたいなものが重要になるだろう。 それ無しには存在の意義が消失する。 システムとしてはオープンソース的なものであるが、そこからの利益も十分に考えられる為、そこでの利益配分も行える。 勿論いろいろなデメリットも存在している。 例えばDAOのハッキングであったり、民主主義そのものの持つ脆弱性であったりするだろう。それらが存在するとは言え、今後そういった組織が増えるのは間違いなく、我々自身もいくつかの DAO に参加しつつマルチアイデンティティー化していくであろうことは確実だ。   参考サイト Web3(Web3.0)とは 概要や注目を集める背景を5分でわかりやすく説明   2022年04月03日 参照数: 6381 前へ 次へ Powered By GSpeech

 

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