Discordの機能の中にCafeという雑談のためのボイスチャット機能がある。そこにはいったままにして忘れて仕事していたら、Duoさんからチャットのお誘い。最近多くのメッセンジャーなどがPCにもインストールされているため、最初はどこからか分からなかったが、話ているうちに相手がわかった。
1.NFTユーザの話を聞いてみる
相手がわかったと言っても初対面であって、これまで話たことはない。それでも手探りで色々話してNFTの事を教えてもらう。
話を要約してみよう。
- 今は日本に居るが、普段は海外で暮らしている。コロナの影響で海外に戻れなくなって隔離中。
- アート作品を作り出してまだ日は浅いがこの半年ぐらいで作品が売れ始めた。
- もっと多くの人がNFTのようなものに参入すべき時代だ。
- 売買のプラットホームはいくつかあるが、対象となる作品の種類によって使い分ける必要がある。
最大級のマーケットは https://opensea.io/ であると思われ一般的な作品であればここがいいだろう。個人的にはあまり好みではないので別のプラットホームを使っている。https://foundation.app/ - 今こうして動けるのは、イーサリアムをやっていたからだ。
- キロクマなどの事を話したら、これは十分に商品価値があると思うとのこと(ここからはRinna さんも参加)写真もNFT上では結構な価格で売買されている。
サンプルサイト https://foundation.app/@jubbish - またもちろん音楽なども売られている。
- 作者自身がその作品への価値を認めていなくても必要とする人がいれば価値はつく。
この最後に書いた事は重要だ。
我々は、作品の価値基準を一般的な社会的価値から推測して認めている。しかし、基本的にアート作品の価値とは、より個人の価値観に左右される。どんな作品でもそこに存在の価値はあり、それは相対的に決まってくるのであるが、これまでの概念では、社会的評価のようなものが優先され、より民主的な価値を測る道具が無かった。
それら価値は、価格という形で認識されるわけだが、本質的な作品の価値と同等ではないだろう。
しかし、ものをつくる人間にとって、価格がその価値を決めると考えるのも当然の結果であるが、その弊害として、価値あるものであっても、自己評価が低く世に出ない可能性もある。だが、その価値が本当に無価値なのかというのは分からないのだ。
これまでは何らかの作品を作っても、それらを直接売るためのシステムが権威的構造になっていて簡単には参入出来ない状況もあった。
したがって、よっぽど執拗に製作を続けチャンスを捉えなければ売ること自体が困難という状況が生まれていたわけだ。
それら状況をNFTというシステムが破壊していく可能性があるということになるだろう。誰にでも平等に作品をそれにあった価格で販売できる状況。それ自体はこれまでのアート会のヒエラルキー構造も破壊してより柔軟にコンテンツを楽しめる市場を作ることになるだろう。
ただし、それらが一般的なったときに訪れるのは、熾烈な競争であるのも事実。
平等であるがゆえ、多くが参入すれば当然そうなる。そこに封建的な権威などは入り込めない代わりに別の封建的システムが出来上がっていく可能性もある。これは人間の業みたいなもので、そうして疲弊するシステムは沢山あるだろう。
したがって、そうなるまでがこのNFTを利用するボーダーラインであると思う。
2.NFTの持つ危険性とはなにか
ここまで来て、他の友人たちにNFTに関しての感想を聞いてみた。
その結果、それが抱えている問題も確認出来た。
参考サイト
https://note.com/sawamuradacun/n/n5e4d0f5f8783
基本的には、これら経済活動は投資を目的として展開しているが法整備が出来ていない現在において、その責任の所在が不明確となり、製作者が直接的販売者となる場合、何らかのトラブルが発生したときもその製作者が対応しなくてはいけない。つまり、作品の質なども含め、売買上でのリスクマネージメントが重要となり、それをアーティストができるのか?訴訟問題などに発展した場合、どうする?的な問題が大きい。
詳しくは上記サイトを参考にしていただきたい。
また友人の場合、バーチャルマネーを使うことから、その国の法律が変わって決済自体が不可能になったと言うような事例もあるようだ。それにバーチャルマネー自体の相場の変動の大きさも問題の一つだろう。
下記は同じくNFTの危険性を教えてくれた友人が貼ってくれたリンク。こちらはどちらかと言うとNFTによるアート作品売買肯定派かな。
https://note.com/ysi/n/n2a7992f12bfd