友人のカメラマンからの相談。「RAWデータ自体を編集保存できるの?」とのこと。
RAWデータとは、各カメラメーカーが撮影時のデータをそのまま記録するデータで、いわゆる生データ。それに対して、ネットなどでも使われる画像の形式はデータが間引きされ圧縮されている事がほとんど。
元々画像データは巨大になりがちで,、昔使われていたフロッピーディスクで言えば、圧縮されていないRAWデータだと1コマの写真でも10枚とか20枚とか必要になる。
このため生データをネット上でやり取りすのは時間かかり過ぎなので、色数を減らしたりしてデータを小さくするが、それがJPEGなどと呼ばれる画像形式だ。
さて、そうなれば最高画質の写真はやはりRAW状態ということに成る。ただ、一部ゴミの除去等行いたいとのことだが、RAWを編集してまたRAWで保存できるのか?
多分それは出来ない可能性が高い。(というかどうやったらできるか知らない)
理論的にはできるはずだが、元々そういった用途で作れていないわけであくまでも生データ。それを編集したら加工データに成る。通常我々プロは、明るさや色調調整が済んだ加工済みのデータをクライアントに渡す。
どうしても最高画質で加工済みのものを渡したいのなら2つの選択肢があるだろう。
1.一番色再現性が高いと言われているTIFF形式に変換して渡す。
TIFF形式は元々スキャナーのために開発された画像形式だが、色再現性においては精度が高いと言われている。
2.DNG形式にして渡す。
DNG形式とは各社のRAWデータの違いを吸収した統一フォーマットであって、この場合加工して書き出すこともできる。