ガドガドは熊本に帰る行程を偽装するためにヒッチハイクで帰るという状況を考えた。これを信じさせるためにはFacebookで行程を見せる必要があるだろう。そこで、自分の写真とネットから拾ってきた途中の写真とを合成して記事にする事を思いついた。
この時点でガドガドはまだ日本語を書くことは不得手であったが、日本語の文字に関しての情報をCOIからダウンロードして、学習することにした。基本的には数日あれば今のユミツエワンの脳内に別の記憶領域を確保して日本語が使える様になるだろう。
直接COIから参照すれば今すぐにでも使えるのだが、それではCOIにこちらの思考が知られる事になる。今後のことを考えれば通信を遮断した状況でも使えるほうがいい。
日本語がよく読めないという状況を閲覧者に理解させる為には、間違った場所に行くというような記事を書いてもいいだろう。それによって親近感も増すはずだ。
しかし、合成写真の出来があまり良くない。
しかも船内の写真の背景を間違えたようだ。ちゃんと検索して画像を持ってきたつもりだったが違う船だった。(この間違いを一人見破ったフレンドが居る。用心しなくては)
まだ、ソフトウェアーの使い方がよくわかっていないからだが、ネットにアクセスして自分で学習するかしかない。COI本体経由で学習できればいいのだがそういった方法は禁止されている。多分、余計な知識が蓄積されることを警戒しているのだろう。
こういった学習を繰り返すと元のユミツエワンの人格に問題が出る可能性がある。脳内のホログラフィック記憶に多重の神経インパルスを流すと記憶が混乱する可能性があるからだ。できるだけユミツエワン本人の記憶を利用したいが、ソフトウェアーに関しての知識は元々持っていないため難しい。