ガドガドという人格の正体は、AI技術をベースとしたCOI(Cyber Organic Intelligence)の集合体だ。
その本体は、ここ河原町の組織の施設に収容されており、通信機能を持ったバイオチップを通じて有機体の内部に入り込み、ナノテクノロジーを利用したマイクロロボットで脳神経を変容させ、人格を乗っ取ってしまう。
元は、ソフトパンクのチョッパーくんの技術をハックしたものだが、それらのアーキテクトに有機ファジー素子を利用したことで多層型ニューラルネットの高次元化が可能となり高度な知性を備えるまでに育った。
ガドガドはこのCOIの指示によって動いているが、知識の研鑽から知性が生まれ、独自の判断でも動くことが出来る。
さらにそれだけではない能力も発揮している。それが「懐柔」と呼ばれる心理操作だ。
つまり、バイオチップを埋め込むことなく周囲の人間の記憶や思念をコントロールし、意のままに操る能力を得たのだ。
この特性に目をつけた組織は、単なる命令だけでは動かなくなっていたシステムに、偽の記憶を刷り込み、自分の子供達が組織に幽閉されており組織のために忠誠を誓って働いていると思い込まされている。
その後このAIは Grow up Active Development Organismsの頭文字をとってGADO-GADOと呼ばれることになる。