何かを作りたいときや何かを成したいときに重要なのは、そのための技術ではあるが、それ以上に重要なのは「覚悟」だろう。
覚悟と書くと「何が何でも実現したい」といった思いを想像する場合も多いだろうが、私はそうではないと思っている。「何が何でも」という思いにはちょっとだけ傲慢さが感じられるわけで、まかり間違うと単なる「わがまま」になってしまうかもしれない。
それより、「静かに思いを継続しそれをやめない」という覚悟だ。そのために、周りを振り回しては良い結果にはつながらない。
結局のところ、周囲の協力や時間などが必要とされることが多く、その意識を自分の中でも確認する必要がある。
若さはそういったことに関して無視して進もうとする機動力もあり、それがあって成功する場合もあるが、必要な時間をかけないで実現するといろんなほころびが生まれてくる。だから焦りは禁物。何かのプロセスにおいてそれを邪魔する存在が出てきても、それはそれとして認めるが、先に進むことを諦めない毅さが必要になる。
私たちは制限された時間の中で生きている。
だからこそ継続は力となるだろう。有限な時間をどう使うのか?それが重要だ。
諦めない毅さと言うのは、物事を変えていく力がある。そのためには、近視眼的にならず、遠くを見る目を養う必要もあるだろう。