2016/03/13(日) 15:28

熊本市の河原町繊維問屋街という稀有な場所。

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2006年1月4日撮影 2006年1月4日撮影

デルタワークスの始まりはまず、仕事があってそれをこなすために作ったブランドだ。その仕事は半年近くかかる大きめの仕事だったために水前寺のマンションの一室をしばらく借りてそこに暫定的なオフィスを構えた。

 

その時のメンバーが三人だったこともあり名称を決めるときに三人の3をギリシャ数字の「デルタ」そして仕事を意味する「ワークス」という2つの単語を組みあせて名前が決まった。

半年後その仕事が一段落した時点で、事務所を一旦解約してそのまま3人で新しい事務所を探すこととなり、メンバーの一人が

「家の近くに河原町という場所があって、そこ面白いですよ。」

というので行ってみた。

確かに面白い。まるで時代から取り残された様なその町並みは、戦後まもなく、混乱の中から生まれた闇市を基本として、造られていて「昭和」という匂いが満ち溢れていた。

「これ、秘密基地にいいよね。」

そんな、いい加減な理由からデルタワークス秘密基地が出来たのだ。

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やがて、私以外の2人はそれぞれフリーランスとしての元の形に収まっていったり、起業して会社経営をはじめたりしていたが、私はそのままデルタワークスの名前を使うことにした。

 河原町は元々繊維問屋街であり戦後から熊本市の繁華街が下通り近辺に移るまでは、商業地域として隆盛を極めていた。しかし、人の流れが変わったことで少しずつ寂れてしまったが、そこに町興しのプロジェクトが立ち上がり今のアートの街としての骨格が出来上がった。

その一員として私も参加することになったわけだ。

アートの街としての再興においてはADOというアートギャラリーを経営する黒田さんをはじめ、河原町文化開発研究所 のメンバーが中心となって様々な街ぐるみのイベントが開催されることとなる。

そうした中でデルタワークスも河原町内部で1度、引っ越しをして継続することとなった。

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 その後、広さ的な問題も生じて今の事務所に引っ越すわけだが、その河原町が昨日火災によって一部焼失することとなった。

2カ所目の元事務所だった建物も全焼した。

以下は当日の夜の状況。

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 諸行無常である。

しかし、本日予定されていたアートの日は会場を変えて開催されている。

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色々な思いがそれぞれを駆け巡っているだろうが、それでも皆笑顔だ。

河原町に奇跡的に残っていた情景は消えてしまったが、そういったノスタルジーとは別に変化すべきものが止まっていた事による問題もそこにはあったのだろう。

インドの神シヴァは破壊の神として知られているが、暴風雨神ルドラを前身として破壊的な災害をもたらすのと同時に命の水をもたらす創造の神でもある。

日本ではこのシヴァからマハーカーラという別名を経て大黒天として認識され、やはり破壊をもたらす。また、神道の神である大国主と混同され、習合され変化し、七福神の一人。大黒様となった様だ。

こういった、概念に共通するのはやはり破壊と創造だ。

物事の本質に「変化」というものが存在するのであれば、そのために破壊が必要とされるという考えも重要だろう。
今回の件で今後の河原町がより良き方向に変化する事を願うばかりだ。

PS。河原町の無料写真を配布しています。

この記事は 1270 回読まれました 最終修正日 2016/03/13(日) 23:05
浅川 浩二

自己紹介が難しい。あまりに色んな事をやりすぎてアイデンティティーが希薄になってしまった。何が出来るの?って聞かれると答えに窮する。ただ言えるのは、「友だちになれば便利な人だよ」という感じかな。