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11月13日 12:55 ここは大阪大正区にあるBar・・・

11月13日 12:55 ここは大阪大正区にあるBar・・・

ここは大阪大正区にあるBar & Guesthouse MONDO。ユミツエワンは友人TOSHIの結婚式に参加するために大阪まで来ている。すでに結婚式は終了し、友人で、ポーランド人のアーティストAgatさんが京都まで観光に来たので、親しい友人を呼んでの食事会だ。FinnさんやKiyomeさん、Ngaharaさんなど多くの人が参加している。

ガドガドは、ユミツエワンの目を借りて友人たちを観察していた。どうも、日本人はお互い勝手に喋っていてコミュニケーションが出来ているのか出来ていないのかよくわからない。

それでも盛大に盛り上がるのであるから不思議な光景だ。

ガドガドは、考えた。

「最近立ち上げたFacebookであさちゃん先生の事を「好き」と書いてしまったのは失敗かも。それによってユミツエワンの人格が私の人格を否定し始めている。私の本当の体は未だ組織に幽閉されているし、子どもたちも同様に組織の監視下。ここで、ユミツエワンとの関係を悪化させたら、ミッションに支障がでる。ここは、しばらく距離をおいて、冷静になる必要がある。一旦、ユミツエワンの人格に私と喧嘩したことにして時間を置いてみよう。」

ガドガドはユミツエワンの記憶を操作し、自分と喧嘩するビジョンを作った。ここ大阪に来てからは、彼女の友人たちと過ごす時間が多く、友人たちの前に出ることは控えていた。

「ユミツエワンには一緒にいたと思わせる為に、写真のエピソードを作り出したが、友人たちが見たら嘘が分かるかも知れない。でも、彼女の友人たちも寛容なタイプが多く、こういったディティールは気にしないはず。その証拠にFacebookでは誰も写真に対して私がいなかった事を突っ込んでこない。」

この時点でガドガドは、組織への通信機能に関して思考パターンを偽装して送信できる様になっていた。このため、ガドガドはCOIに悟られずすでに独自の思考を始めている。

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