残念ながらそうではありません。現在のウェブは、コンテンツマネージメント、サーバー運営の知識、デザイン能力など様々なスキルを要求される総合的なメディアになっています。その中でも特にセキュリティーの知識は不可欠です。
以前テスト用に借りていたWebサーバに残っていた古いバージョンのCMSが原因で、そのサイト内のすべてのシステムがクラックされ汚染された事がありました。テスト用だったために、実害は無く、すべての情報を初期化して事なきを得ましたが、それがクライアントのサーバーであったならと今でも戦々恐々とします。
つまり、現行で使っているシステム以外に不要なシステムを残して忘れてしまっていた。このため、そのセキュリティーホールを突かれハックされたということになるわけです。これは完全なる人為的ミスですが、管理するサイトが増えればその可能性は出てきます。
特に通販サイトなどをEC-cubeなどで自社構築している場合、クレジットカード情報などをクラックされれば大変なことになるでしょう。
ウェブ制作は、資本金をほとんど必要せず始めることの出来る仕事です。
その点ハードルは低いのですが、そこに潜んでいるリスクを理解するのは難しいかもしれません。
長期間この仕事をしてきた我々でも、環境の変化に対応して毎日勉強する時間をとらねば継続出来ません。
知識と経験が必要です。
もし、新たにウェブ制作を仕事として考えている個人の方がいたら、初期段階から儲けようと思わないほうがいいかも知れませんね。まずは実践を通じた勉強の期間が必要です。大きすぎるクライアントとの仕事は控えてください。ハイリスク・ハイリターンの仕事には体力が必要です。